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ログインパネルでログイン後に別のページに移動するスクリプトの作成例

(目次)

1.概要

ここでは自動ログイン機能を利用してWebサイトにログインした後に自動的にリンクをクリックして他のページを表示する自動ログイン項目の「実行後スクリプト」の作成方法を紹介します。

今回の例では楽天市場のmy Rakutenにログインした後に、「楽天市場スーパーポイントの利用履歴」のページを表示するスクリプトを作成します。

(注意)
今回の例は、2007年1月26日に作成しました。今後、楽天市場のページ構成が変わった場合等、以下の解説はそのまま適用できなくなる可能性があります。あらかじめご了承ください。

2.事前準備

まず、ログインパネル楽天市場にログインする項目を作成します。

今回はスクリプトの作成方法の解説が主題なので、作成方法の説明は省略させていただきます。もし作成方法が分らない場合は、掲示板などで質問してください。

3.スクリプトの記録

以下の手順で一連の操作をスクリプトに記録します。

(1)ログインパネルで「2.事前準備」で作成した「楽天市場」へのログインを実行します。my Rakutenのページが表示されると思います。

(2)スクリプトパネルの[スクリプトの記録]ボタンをクリックして記録を開始します。

(3)my Rakutenのページ内の「会員情報」欄内の「楽天スーパーポイント」のリンクをクリックします。「楽天スーパーポイント」のページが表示されます。

(4)次に、「楽天スーパーポイント」のページの「ポイント獲得・利用履歴」のリンクをクリックします。

(3)再度スクリプトパネルの[スクリプトの記録]ボタンをクリックしてスクリプトの記録を終了します。

すると以下のようなスクリプトがスクリプトパネルの[記録されたスクリプト]欄に記録されます。 左側の括弧内の数字は行番号を表します。実際には表示されません。

(1) AnchorOfCaption(ActiveDocument.Body, "楽天スーパーポイント", 0).Click

(2) SearchImgAlt(ActiveDocument.Body, "ポイント獲得・利用履歴", 0).Click

 

なおスクリプト実行時の状態によって上の例とは記録されたスクリプトが若干異なることもあります。

4.記録されたスクリプトの解説

以下に、スクリプトの各行が何を行っているかを説明します。

(1) AnchorOfCaption(ActiveDocument.Body, "楽天スーパーポイント", 0).Click
ActiveDocument(現在表示中のWebページ)の"楽天スーパーポイント"という名前のリンクをクリックします。

(2)SearchImgAlt(ActiveDocument.Body, "ポイント獲得・利用履歴", 0).Click
ActiveDocument(現在表示中のWebページ)内の画像で表示されるテキスト(ALT属性)が"ポイント獲得・利用履歴"である画像をクリックします。

5.スクリプトの修正

「実行後スクリプト」用にスクリプトを修正します。

保存したスクリプト内のActiveDocument(2箇所)をSrcDocWin.documentに置き換えます。これだけです。

(解説)
ActiveDocumentは現在表示中のドキュメントを表します。もしログイン処理の途中にアクティブなタブ(Webページ)を切り替えると、スクリプトが切り替えたWebページに対して動作してしまいます。 SrcDocWinは自動ログインを行ったページを返しますので、SrcDocWinに書き換えておけばログイン処理の途中でアクティブなタブを切り替えても正しく動作するようになります。

6.自動ログイン項目への実行後スクリプトへの登録

それでは、楽天市場のログイン項目に今回作成したスクリプトを登録してみましょう。

(1)ログインパネル楽天市場のログイン項目を右クリックしてショートカットメニューを表示し、[プロパティ]を実行します。ログイン項目のプロパティ画面が表示されます。

(2)[実行後スクリプト]欄に作成したスクリプトを登録します。ファイルを指定することもできますが、今回は「VBScript:〜」形式で登録してみます。「VBScript:〜」で登録する場合は、スクリプトを1行で入力する必要があります。VBScriptでは:(コロン)で区切れば複数の文を1つの行に記述することができます。下の内容を[実行後スクリプト]欄に入力します。コピーして張り付ける場合は途中に改行が入らないように注意してくださいね。
vbscript:AnchorOfCaption(SrcDocWin.document.Body, "楽天スーパーポイント", 0).Click:SearchImgAlt(SrcDocWin.document.Body, "ポイント獲得・利用履歴", 0).Click

(3)最後にOKボタンをクリックして終了です。

7.動作の確認

それでは、ログインパネル楽天市場のログイン項目を実行してみてください。ログインした後に「ポイントの利用履歴」が自動的に表示されると思います。

以上です。

2007.01.26

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